【元日経経済部デスク】池内正人の『経済寺子屋【経済最前線 編】』■総くずれの 4−6月期GDP (上)
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【 経済最前線 】 第48講 《 総くずれの 4−6月期GDP (上) 》
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★★ 本日のポイント ★★
1.内閣府が発表した 4−6月期のGDP(国内総生産)は、
年率換算すると 2.4%の減少となった。
内容的にも、かなり悪い。
2.これまで景気回復の主柱となってきた輸出が、
アメリカの景気減速で急減。景気を持ち上げる力を失った。
その一方で内需も軒並みダウンしたために、
景気を押し上げる要素が皆無という状態になってしまった。
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※以下、『だれでもわかる! 池内正人の「経済寺子屋」』より。
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☆今日は「八方ふさがりの景気」です!
■内閣府が発表した 4−6月期のGDP(国内総生産)は、
実質値が前期比 0.6%の減少。
年率換算すると 2.4%の減少となった。
GDPのマイナス成長は昨年 4−6月期以来、ちょうど1年ぶり。
またマイナス幅は、01年 7−9月期以来の大きさだった。
内容的にも、かなり悪い。
■とにかく、需要項目のすべてが総くずれの形。
年率ベースで個人消費は 2.1%減、住宅は 13.0%減、
企業の設備投資も 0.9%の減少だった。
また輸出は 8.9%減少したが、輸入も 10.7%減った。
この結果、外需の成長率に対する寄与度はゼロとなり、
成長率がマイナスになった原因はすべて内需の不振にあることが判明した。
■これまで景気回復の主柱となってきた輸出が、
アメリカの景気減速で急減。景気を持ち上げる力を失った。
その一方で内需も軒並みダウンしたために、
景気を押し上げる要素が皆無という状態になってしまった。
1年前の 4−6月期にも 1.7%のマイナス成長になったが、
そのときは個人消費と輸出がプラスを記録している。
■名目成長率は、前期比の年率換算でマイナス 2.7%だった。
ガソリンをはじめ多くの品目が値上げされたにもかかわらず、
消費支出は 1.1%減っている。
このためGDPデフレーターもマイナス 1.6%と、
いぜんマイナス領域を脱せない。
国内需要デフレーターがプラス 0.6%までしか上昇しないためである。
(次回は来週の金曜日です。お楽しみに!)
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◇ 編集後記 ◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━本日の内容、如何でしたでしょうか?
このGDPの落ち込みは、景気が「弱含み」であることを
証明するには十分のようですね。
ところで、経済に詳しくない私には、
聞きなれない経済用語がいくつか出てきました。
このメルマガの編集を機に、
勉強させてもらおうと思います(笑)。
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